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M.SLASH トップスタイリリスト特別トレーニング|──「髪が動き出す瞬間をつくる」デザイン論

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M.SLASHでは、技術者のさらなる表現力向上を目的に、

代表・店長・トップスタイリストが参加する特別技術トレーニングを定期的に行っています。

下村による今回のトレーニングでは、

「デザインに動きを宿すためのカットとスタイリング」をテーマに、

髪が“生命を持つ瞬間”をどう設計するかが深く語られました。


1. 動きのあるデザインは、根元の設計で決まる

下村が最初に伝えたのは、

「動かない髪に、デザインは成立しない」

という一言。

髪がどの方向へ動きたがっているのか。

重さをどこに逃がすと“遊び”が生まれるのか。

そのすべては 根元の設計 によって決まります。

表面だけを整えるカットでは、

どれだけスタイリングを加えても動きが生まれない。

逆に、根元から余白を残した設計ができていれば、

髪はどの方向にも応えてくれる。

トップスタイリスト陣が深くうなずく場面が多くありました。


2. デザインは“積み上げる”か“壊してつくる”かで変わる

今回の講義のハイライトの一つは、

下村が語った 「二つのデザイン構築法」

① ゼロから積み上げる方法

濡れた状態から根元の方向・落ちる位置を正確に読み取り、

動く準備ができた状態をつくる。

② 一度“最大の形”を作り、そこから動きを与え直す方法

マックスのシルエットを作り、

そこから余白や“遊びの部分”を再構築する。

コンテスト作品でもこのアプローチが評価につながることが多く、

下村は具体例を交えながら技術の本質を解説しました。

参加者には「壊す勇気」「遊びをつくる余白」の重要性が


3. スタイリングは“髪の落ちたい場所”を読む遊び

スタイリングについて下村は、

「髪が落ちるタイミングと方向を読む遊び」

と表現します。

動かないように見えるスタイルでも、

根元と毛流の“仕込み”ができていれば、動きは自在。

受講者の作品に対しても、

  • 根元がつぶれている
  • 動かす余白がない
  • 表面はきれいだが“遊び”が足りない

など、プロならではの視点で具体的なフィードバックが続きました。

一方で、

「ここまでつくれていれば、あとは遊ぶだけ。 どこに動かしてもデザインが成立する」

という評価もあり、

会場の空気が熱を帯びる瞬間もありました。


4. 審査員は“動かした後の伸びしろ”を見ている

美容師コンテストの審査員も務める下村ならではの視点として、

作品評価の基準についても語られました。

「作品そのものだけでなく、動かしたときにどう変化するかを見る」

特にショートやレイヤーでは、

  • 無理な方向付けをしていないか
  • 根元の逃がし方が最適か
  • バックポイントに意図があるか
  • 表面だけで作っていないか

といった点が評価の分かれ目に。

代表・店長も含め、

参加者全員が真剣に聞き入っていました。


5. 髪を“自由にする力”がトップスタイリストの証

今回のトレーニングで下村が最も伝えたかったメッセージ。

「髪が自由に動ける状態をつくれたら、そこからは遊びでいい」

  • 壊して組み立て直す発想
  • 余白を残した根元設計
  • 動かすための下地づくり

これらを総合的に捉えることが、

スタイルを“生き生きと動くデザイン”に変えていく。

まさに、トップスタイリストが磨き続けるべき技術です。


まとめ

今回の特別トレーニングは、

圧倒的な経験値と技術の哲学に触れる貴重な時間となりました。

M.SLASHは今後も、

技術者が“学び続ける文化”を大切にし、お客様へより高い価値を届けるサロンであり続けます。

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