

魅力を引き出す“言葉の魔法”
クリエイションチームの第3回が開催され、今回は約20名のスタッフが参加。
それぞれの作品に対して、社内講師・小松将也による丁寧なフィードバックが行われました。
「頭をちっちゃく見せる」「フォルムを明確に」「ディテールを活かす」
小松のアドバイスには、ただ技術だけではなく、“モデルの魅力をどう表現するか”という視点が貫かれています。

作品を通して広がる視点
今回のセッションでは、作品を起点に多くの学びがありました。
サイドの印象がぼやっとしすぎないように
大きく見えれば見えるほどカジュアルに寄るため、コンパクトにまとめることが大切
根本の厚みは活かすが、それ以外は潔くカット
一体感を意識しながら、ポイントで削ることで印象を引き締める
「テーマに引っ張られすぎず、モデルの顔立ちと似合わせる」
「ディテールは細すぎず、クオリティが上がる位置に配置する」
といったアドバイスに、参加スタッフたちも真剣に耳を傾けていました。

小松のフィードバックスタイル
小松の講評には、毎回“言葉の力”が宿ります。
「パッと見たときに伝わるか」「顔周りのデザインに無駄がないか」「見た目で魅せる錯覚のバランス」など、曖昧な表現ではなく、“言葉”として持ち帰れるアドバイスが多数。
デザインは三段階で構成
トップのディテール/こめかみのデザイン/耳横のデザイン
「フェザー感」はポイントでまとめて固めることで引き締まる
セニングやスライドを使ってボリュームを調整
どこを“削ってよいのか”“残すべきなのか”の判断が、魅力を引き出すカギ

“引き算”が導く、魅力の完成
「潔くカットする」「なくてもいいところを作る」
それは、ただの省略ではなく、モデルの個性を最大限に引き立てるための“引き算の美学”。
個性的に見せたいときほど、“目・形・ライン”をはっきりと作り、
可愛く変身させたいときは、“顔立ちに寄り添う優しさ”を。
講評を受けたスタイリストたちの作品は、フィードバックを経てどんどん変化していきました。
“昨日の自分”を超えていくこの空間は、まさにクリエイションの奇跡=ミラクルです。

おわりに
この日は、「スタイルの完成度を高める」だけでなく、
「お客様やモデルの魅力を“引き出す目”と“言葉”を磨く」貴重な時間となりました。
これからもM.SLASHは、技術の先にある“感性と伝え方”を育てる場を大切にしてまいります。
