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COLUMNM.SLASH CCコラム

【M.SLASHクリエイションチーム】「髪」と「肌」で魅せる、新しいバランス。

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2025年5月14日に行われた、エムスラッシュ・クリエイションチームによるプレコンでは、「肌の見せ方」に重点を置いたデザインづくりがテーマとなりました。

一般的なヘアデザインの考え方では「毛束」や「シルエット」に目が行きがちですが、今回チームが追求したのは、“毛と肌の透け感”と“顔まわりのパーツの見え方”。
「毛の奥に見える肌」「顔写真にデッサンを描くように骨格を捉える」――そんな細やかな視点が飛び交い、モデルの個性を引き出すスタイル設計が繰り広げられました。

「肌」を意識した、新しいデッサンの発想

正面から見た時、目や頬がどう映るか。
横顔の陰影が、どんなニュアンスを生むのか。
カールを加えすぎず、“肌感”や“立体感”を意識してコントロールすることで、ヘアはその人の骨格と自然に調和していきます。

例えば、カチューシャラインに重さを加えながらも、浮いて見える部分と密着する部分をあえて作り分けることで、より印象的なコントラストが生まれる。
顔まわりのバランス、肌が見える範囲、そしてフォルムのメリハリがその人の個性を際立たせていくのです。

「ボリューム」の引き算が、表現を豊かにする

プレコンでは、「ボリュームを出すべき箇所と抑えるべき箇所」を徹底的に分析。
ただ引くだけではなく、「どこに置くか」「どこに束を集めるか」が大切だという意見が多く交わされました。
耳たぶが見えることでアクセサリーが引き立ち、肌とのコントラストが際立つ――そんなディテールまで計算され、髪は“引き算の美学”によってデザインされていきました。

また、「可愛い」と「かっこいい」を絶妙に行き来するような、縦の動きや束感の工夫も多く見られました。

モデルの個性を尊重する“リアルクリエイション”

カットの可動域、パーマの可否、巻く位置の注意点――すべては“モデルの可能な範囲”をきちんと把握するところからスタートします。
“ヘアを通してモデルの魅力を最大限に引き出す”というエムスラッシュのクリエイション哲学が、あらためてチーム全体に共有される時間となりました。

顔まわりから始まる、美の再構築。
“毛”を超えて“肌”をデザインする、そんな新たな視点が加わった今回のプレコン。
この積み重ねが、次なるM.SLASHのクリエイションに繋がっていきます。

■講師陣

小松 将也

森 琢

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