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【第10回M.SLASHヘアアカデミー】技術とサービス、その両輪で“選ばれる美容師”へ——1年目が気づいた本質と変化の兆し

5月29日、M.SLASH入社1年目スタッフを対象にしたヘアアカデミーが開催されました。午前中はトリートメント技術のチェックと座学、午後からは新たに始まった30分間にわたるヘッドスパ「頭筋リリーススパ」の技術習得に取り組みました。

今回のアカデミーのテーマは、「褒められる仕事とは何か」「美容師は技術職かサービス業か」など、美容師としてのあり方を問い直す1日。参加者たちは、技術と接客の両立を通じて、自身の課題と向き合いながら大きな気づきを得ていました。

“美容師とは何か”を見つめ直す時間

午前の座学では、「美容師は技術職か、サービス業か?」という問いかけからスタート。参加者たちは、お客様を綺麗にする技術力と、リラックスできる空間をつくる接客力、その両方が必要であると再認識しました。

「技術だけでなく感じの良さがリピートに繋がる」——そんな考え方に、多くの1年目が刺激を受けたようです。「名前を呼ぶ」「挨拶する」「聴く姿勢」など、基本の積み重ねが信頼に繋がることを、講師陣からの言葉で改めて実感する時間となりました。

トリートメントチェックから見えた“質感へのこだわり”

トリートメント技術のチェックでは、参加者それぞれが前回の課題を持ち帰り、改善に取り組んだ成果が見られました。

幾留さんや本嶋さんのように合格を得た参加者もいれば、惜しくも不合格だったものの、質感の変化や塗布量・なめしのバランスといった改善点に向き合った小野さんや佐渡さんのような姿も目立ちました。

「タイムは間に合わなかったが、質感は良くなっていた」と評価された森田さんのように、チェックの成否に関わらず“次”への意欲が多く語られたのが印象的でした。

頭筋リリースの第一歩——技術の土台と向き合う時間

午後から始まった頭筋リリースの実技では、10分間のヘッドスパとの違いに戸惑いながらも、筋肉を掴む感覚や圧の方向、持続力などの重要性に向き合う姿が多く見られました。

「工程が多くて難しい」「力のかけ方で手が震える」といった声が上がるなか、「お客様のために」という意識のもと、先輩の協力を得ながら練習を重ねていく姿勢が頼もしく感じられました。

“ありがとう”を伝えることからはじまるプロの姿勢

最後の講話では、「ありがとう」を言葉にすることの大切さが語られました。空気を変える“ひと言”の力、自ら率先して動く意識、仲間への感謝、そして“自分の矢印を外に向けること”——どれもが、美容師として応援される人になるための基本でした。

講師陣からは、「チェックのためではなく、お客様のために」「技術はサービスの一部」「自己採点して行動を振り返る大切さ」など、日々の積み重ねに立ち返るメッセージが送られました。

次回のアカデミーでは、今回学んだ“接客も技術も両立させる”ことの実践が問われます。ひとつひとつの基本を大切に、自ら考え、表現し、選ばれる美容師へと成長していく姿が楽しみです。

講師  藤原 泰則

    辻 孝志

    塩野 由希

二年目 上遠野 歩美

    町田 花梨

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