
2025年、様々なサロンのビューティーソムリエが集う価値共有の場に、M.SLASH STREET MARKET Smart Salonより中村 良(なかむら やや)が登壇しました。中村の発信は、技術力だけではなく、「ケア×肌×ヘルス」を軸に“生涯顧客”を育てる美容師としてのあり方を問いかけるものでした。

■ ケアから始まった美容師人生
中村はアシスタント時代から「ケアが好き、会話が好き」という原点を持ち、ビューティーソムリエの道へ。カットテクニックに留まらず、お客様一人ひとりの悩みに耳を傾け、地肌・髪・肌といった美容の本質に丁寧に向き合ってきました。
■ ビューティーソムリエ取得のきっかけ
「何か得意分野で自分らしい武器を持ちたい」――その思いに背中を押したのが、サロン内のコンダクターからの「一緒に盛り上げよう」という声。周囲の信頼に応える形で挑戦したソムリエ取得を、彼は「自分が変わるきっかけだった」と語ります。
■ 実践するのは「習慣化」
講演では、具体的な実践として以下の3つを紹介。
- 勉強の継続:常に学び、情報をアップデート。話を聞きに来てくださる“会いたい美容師”に。
- 顧客の教育:なりたい姿に近づける“美容習慣”を一緒に育てる。
- 時間の設計:コスメカウンセリングなど一対一の丁寧な施術時間を確保するために、予約表から組み立てる。
M.SLASHの予約率は常に80%超。2ヶ月先、半年先までのリピートを設計し、「会いに来たくなる美容師」としての信頼を積み重ねています。

■ “話す”より“聴く”カウンセリング
中村が最も大切にしているのが、「お客様の声を深く聴くこと」。
提案したアイテムによって、良くも悪くもどのような変化に対する気づきがあったかなど、細部にわたる観察とヒアリングで、お客様と課題を共有し、“一緒に解決していく”スタンスを貫いています。
「綺麗になることが自信になり、もっと綺麗になりたいという連鎖が起きる。信頼は継続的な習慣から生まれる」と語るその姿勢は、まさに美容師としての本質そのものです。
■ 次なるステージは「ヘルスケア提案」
M.SLASHでは2024年より新たに「LASSICAL(ラシカル)」シリーズの導入をスタート。中村もインナーケア領域に踏み出し、ヘア・肌・健康のトータルビューティー提案に挑戦しています。
「生涯顧客を作ることで、自分自身も“生涯美容師”として豊かに働き続けたい」
そう語る中村は、今後もカテゴリーを横断した提案を通じて、年齢やライフスタイルを超えて愛される存在を目指します。