COLUMN

COLUMNM.SLASH CCコラム

🌊 M.SLASH 全体定例会 2025 Autumn

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― 選ばれし Deep Divers ―


💡 Concept:深く潜り、未来を切り拓く者たち

司会者の高らかなテーマ発表“Deep Divers”という一言で始まったこの日。
横浜YTJホールに集ったスタッフたちは、それぞれの現場から持ち帰った想いと挑戦を共有し、
互いに“深く潜る勇気”を分かち合いました。

“Deep Divers”
表面的な流行や結果だけではなく、見えないところで努力を積み重ね、自ら潜って本質を探る——
そんな“深く潜る力”を持つ人たちの発信をレポートします。


🏕 AWA WELLNESS AREA & 北鎌倉プロジェクト

― 黒字転換へ、心と体を整える新たな「場」の価値

最初に登壇したのは、AWA・北鎌倉を担当する栗田清矢。
M.SLASHが手がける宿泊・レンタル事業の新たな挑戦について語られました。

AWA WELLNESS AREA(千葉県鋸南町)は、1日1組限定の貸別荘として、サウナ・キャンプ・BBQを備たリトリート空間。
野球場1面ほどの広大な土地を贅沢に使い、周囲を気にせず仲間と過ごせる“特別な体験の場”として人気が高まっています。

「社員旅行や研修での利用はスタッフ無料。日常を離れ、心と身体を整える時間として、ぜひ活用してください。」

2年目を迎えたAWAは、売上も堅調に伸び、黒字転換の兆しを見せています。

一方、北鎌倉拠点では、美容室と天ぷら屋のテナント運営による安定収益に加え、
お茶室レンタルが七五三撮影や記念日フォトで稼働。

「お客様や社内メンバーが自然と集い、“美と癒しが循環する場所”として育っている」

と語る言葉に、M.SLASHが描く“ウェルネス×ビューティ”の未来が重なります。

🏕 AWA WELLNESS AREA


🎓 MDFビューティーカレッジ― 学びと現場がつながる新たな教育の形

続いて登壇したのは、MDFビューティーカレッジの講師チーム。山村校長の進行のもと、岩崎先生・山田先生・稲葉先生・高野先生が登壇し、「教育×現場」の新しい取り組みについて発信されました。

「これまで“採用してから育てる”が主流でしたが、これからは“育てながら採用する”時に変わります。」

少子化・人材不足という現実を背景に、MDFでは学生が学びながら現場に立つ「職業教育一体型」の仕組みを導入。1年次からサロンでアルバイトとして働き、実践を通して成長します。

山田先生はこう語ります。

「学生たちは、現場の空気を感じながら、“働くことの意味”を学んでいます。美容の世界は技術だけではなく、人の心に寄り添う力が大切。」

また、サロン講師の高野先生からは、現場と教育の両方を経験する立場として、

「ギャップを感じていた“学校とサロン”の距離が、一緒に教えることで埋まっていく」
と語られ、教育現場に温かい共感が広がりました。

最後に山村校長は、力強く締めくくりました。

「この取り組みは“学校だけの挑戦”ではなく、グループ全体の未来を左右するプロジェクト。
全員で支え合いながら、誇りある教育をつくっていきましょう。」

🎓 MDF BEAUTY COLLEGE


💅 ネイル事業部 ― “アカデミー化”で未来のプロフェッショナルを育てる

続いて登壇したのは、ネイル事業部。
吉原事業長・伊藤 捺未山藤萌永がそれぞれの視点から発信しました。

2024年度は12店舗中6店舗が目標を達成し、売上は過去最高売上を達成。
新たなトップネイリスト7名が誕生し、59名中23名(約39%)がトップ基準を満たすまでに成長しました。

「数字以上に嬉しいのは、挑戦する人が増えたこと。」

と吉原事業長。

そして、2026年4月には「M.SLASHネイルスクール」を『M.SLASH NAIL ACADEMY』へリニューアル。
“学ぶ・教える・働く”を融合させたプロフェッショナル教育機関
として再始動します。

「ただの技術指導ではなく、活躍できる人材を輩出する教育へ。」

伊藤さん(欠席のため代読)の言葉が印象的でした。

「教える側が一番学ぶ。発信には責任があり、発信できる人こそが組織を変えていく。」

山藤さんからは、単価アップへの具体的な挑戦が語られ、青山店ではついに平均単価1万円達成を実現。
次なる目標は1万6,500円+市販率10%アップ

「お客様の美意識を育み、選ばれるネイリストを増やす」

ネイル事業部の新たな航海が始まっています。

💅 M.SLASHネイル事業部

💅VINGT NAIL


🐾 enble事業部 ― 犬と人のウェルネスをつなぐトータルケアへ

ペット関連事業を担う enble(アンブル) からは、佐野 華奈恵尾鷲 千絵後藤 芽久美が登壇。
トリミング・幼稚園・マッサージの三本柱での成果を発信しました。

売上は前年比108%、全国初の黒字化を達成。スタッフの生産性は55万円まで上昇し、「お客様に指示されるトリマー」が育っています。

アンブルランド犬のようちえん部門では、“犬の社会性教育”を軸に、挨拶・散歩・他犬との関係構築を学ぶ「犬の幼稚園」が好評。飼い主との信頼関係を築くプライベートレッスンや、体調維持・リハビリを目的としたドッグマッサージもスタートしました。

「ワンちゃんの健康を“外側だけでなく内側から”支える。」

腸活・関節ケア・送迎サービスなど、人と同じように“整える”発想で新しい価値を生み出しています。

🐾 enble

🐾 enbleland


💆‍♀️ スパ事業部 ― チームで叶える111%アップへの挑戦

最後に登壇したのはスパ事業部。
原 ひとみを中心に磯野 茜布方 小百合藤沼 奈々美が登壇し、結果報告と今期の戦略を発信しました。

2025年度は前年比108%・10名体制での着実な成長を達成。
2年目でトップセラピスト売上を達成した千葉 綾乃には、会場全体から温かい拍手が送られました。

「固定観念を捨てて、動き回ることでお客様に出会えた」

今期は前年比111%アップを目標に、各店舗が「あるものを生かす力」をキーワードに活動を展開。
腸活・体質改善・東洋医学をベースにした施術など、サロンの枠を超えたトータルビューティの進化が語られました。

藤沼さんは最後に、

「10名の小さなチームだけれど、5年後を見据えて“スパから会社を盛り上げる”存在になる。」

と宣言。
会場には静かな熱気が広がりました。


✂️ HAIR事業部 ― 未来を見据える“挑戦と深化”

① 大友事業長の発信:顧客満足とサロン力の原点へ

大友事業長からは、今期のヘア事業部の成果と次期目標が発表されました。
売上は前年対比 アップを達成
単価アップ・新規来店数の増加など着実な成長を遂げながらも、「本質的な課題は顧客体験の質にある」と語ります。

スタッフ一人ひとりが、その場で解決する力と姿勢を持つこと。
「気になったら言ってください」ではなく、「今すぐ直しましょう」「後日でも改めてお直しします」と、その瞬間に寄り添う対応力

「サロンで起きたことは、サロンで解決する」

この理念を軸に、顧客満足と笑顔のための“前準備力”と“気づく力”を全員で磨いていく一年に。


② BEAUTYソムリエ ― チームの力で「お客様の理想を叶える」

続いて発表されたのは、ビューティーソムリエチーム園部 美幸(M.SLASH STREET MARKET Smart Salon)、ゲストサービス田中 凜茄(同店舗)
ヘア・スキンケア・プロダクト・カウンセリングの知識を持つプロフェッショナルたちが、
「お客様の理想に伴走するパートナー」として紹介されました。

原口 幸代元町店)と清水 太郎表参道店)が新たに資格取得。
田中さん(レセプションソムリエ)からは、次のような言葉が印象的でした。

「資格を取るのは大変でしたが、お客様から“また相談したい”と言われるようになり、
サロンワークが今まで以上に楽しくなりました。」

知識の共有がスタッフ間の連携を深め、
お客様が“誰に会っても楽しいサロン”へと進化していることが伝わる発表でした。


③ アカデミー ― 教えることで育つ、育てることで成長する

ヘアアカデミーでは、藤原 泰則(M.SLASH 横浜元町)進行により早川 直輝(M.SLASH FIEL佐藤 礼奈(M.SLASH みなとみらい馬車道)、町田 花梨(M.SLASH表参道)2年目スタッフが先輩講師としての取組を発信。
新人時代に教わる側だった彼らが、今度は教える立場に立ち、
その中で感じた「自分の未熟さ」と「成長の実感」をリアルに語りました。

「できない自分に向き合うことが怖かった。
でも、後輩に教える立場になって、自分の技術不足に気づけた。
その“悔しさ”が、今の原動力になっています。」

この一年、アカデミー講師8名が1年生と共に創り上げた成果は、過去最高記録。
学びが循環する仕組みが、確実に成果を生み出しています。


④ コンテスト ― 9回負けても挑み続ける勇気

表参道店・蛯名 弥世は、DA NEXTで審査員賞を受賞。
初挑戦の舞台で、自分の“好き”を信じて作品を形にしました。

「コンテストって怖いものだと思っていたけど、
自分の好きな世界観を出した瞬間、怖くなくなった。」

一方、森 琢9回の敗北を経て、ついにファイナリストへ。

「諦めそうになった時、先輩が“自分で決めたなら最後までやり通せ”と声をかけてくれた。
その言葉が、今の自分を支えています。」

挑戦し続ける姿が、まさに“選ばれし Deep Diver”そのもの。
どんな結果よりも、その過程に価値があると感じさせてくれました。


⑤ 岸井代表のメッセージ ― 歴史を振り返り、未来を描く

代表・岸井氏からは、M.SLASH創業からの歩みが語られました。

「90年代、寮を作り、雑誌に載り、誰もやらないことを形にしてきた。
トータルビューティーを掲げた2005年。
上場を果たした2018年。
どの挑戦にも“正解”はなかった。ただやってみた。それが私たちの原点です。」

さらに印象的だったのは、最後に紹介された一節。

“あなたがそこにいるだけで、場が明るくなる。
あなたがそこにいるだけで、みんなの心が安らぐ。”

「自分も昔はその逆のタイプだった。
でも今は、周囲を安らげる存在でありたい。」

変化し続ける姿勢と、支える人への感謝。
M.SLASHの根底にある“人を輝かせる”哲学が静かに会場に響きました。


📊 未来地図 ― 数字で描くビジョン

総売上 前年比111%
講師派遣事業・教育・サロン売上、すべてが成長軌道に。

下村氏からは「数字は未来を描く地図」という言葉がありました。

「数字を読む力が、未来を描く力になる。
目の前の情報から、“次に何をすべきか”を自ら導き出せる人が、
M.SLASHの次の時代をつくる。」


🌈 終わりに

横浜YTJホールに集った 選ばれし Deep Divers
それは肩書きや成績ではなく、
“深く潜り、自分と向き合い、行動する人”たちのこと。

AWA、北鎌倉、サロン、学校、犬の幼稚園。
どの拠点も「人を輝かせる」を胸に、
それぞれのDive(潜行)を続けています。

光は、深く潜る者にこそ差し込む。

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