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COMPANYKISHII’S COLUMN

KISHII’s COLUMN岸井コラム

「役割」について

会社は、そもそも赤の他人同士が
組織の目的、目標に向けて協力しあって
掛け算にしてゆく容器です。
役割を決め、責任を決め、
それぞれの工夫や努力が会社の信頼を高め、
会社の目標実現に向かい、
個人のやりがいと結びつくのが理想です。
しかし、それぞれの責任範囲や
個人の見えている視点の違いによって、ズレが生じます。

ズレは、化学反応を生み、
新たなアイディアや、更新するキッカケになります。
ただ、それは根本的に
会社の目標が共有できているのが前提でしょう。
ズレが不信や疑念を生みだすこともあります。
ズレを調整するための軸となるのが、会社の理念、方針です。

それぞれ個人は、
性格、価値観、育ちも好みの違う人同士が協力し合うには、
共有、共感できる軸が必要です。
収入が良いからだけで働くなら、愛着も生まれないでしょう。
我々の美容という商売は、
お客様と永くつながることで成立する仕事で、
働く人が組織への愛着と、お客様の愛着とが結びついています。

特に、100年続く会社を志向して、
100年経てば働く人も、経営者も、お客さまも、
すべて入れ替わっている状態です。
100年続く会社は、風土、文化が引き継がれ、
人が変わったとしても、売り物が変わったとしても
人に支持してもらえる会社です。
その風土や文化を決めるのが経営者、取締役の役割です。
属人的でない、会社の明文化した理念、価値観、文化が
組織の核でなければなりません。
時代変化に応じて先回りして
「核」を変えなければならないことも出てきます。

環境は一定であることはありません。
事業とは変化適応業だからです。
取締役は、次の世代へ経営のバトンを渡す役割があります。
その時に「負の遺産」を渡すよりも、未来に適応しやすいよう
取締役の交替も必要となります。
次世代に向けて成長のタネを植えていくのが取締役の役割です。
取締役は意思決定機関ですから
時代に合った風土、制度、仕組み、方針を決めます。
未来の成長に責任を持つのが役割だからです。