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COMPANYKISHII’S COLUMN

KISHII’s COLUMN岸井コラム

DX

昔は映画を見るにしても、映画館に行かなきゃならなかったけど、
今は、ケータイでいくらでも見れる。
ちょっと前なら、レンタルビデオショップに借りにいって、
返しにいって、 移動の時間が要らなくなって、
本屋に行くこともなくなって、
満員電車で会社に通勤しなくてもよくなって、
なんだか、どんどん時間が集約されていくというか、密度が濃くなってきた。

というか、スピード感覚がめちゃめちゃ早くなった。
デジタルトランスフォーメーションというらしいけど、
そんな時代に変わって、これからどうなっていくのか、
もっと時間が余っても良いはずなのに、
せわしないというか、せわしないと思ってる時点で
時代の速度感と合ってないのかもしれない。

めっちゃ便利で、自由な時間が増えて、
できることが増えてって思ってる人は、
そうしたツールやサービスを活かしていて、
時間の速度感に合ってない人は、時間スケールはゆったりしている。
仕事となると、そんな悠長なことは言ってられない。
だって、経営のエスカレーターは上りか下りかどっちかだから、
この辺でいいやって、思った時点で下っていく。
それが、面白いと思えないと商売人にはなっちゃいけない。
下った先はどうなりますか?って聞かれました。
下った先? う〜んと、考えてみた。
その先に行き着く先は、「退屈」だね。
多分、食うには困らない 社会保障もあるしね。
何もしなくていいい、何もする必要がないってのは
多分、辛いんじゃないかな。

FIREしちゃった人が、また事業起こしてやり出すのもそれでしょ。
やっぱり、人ってすべき事があって、
それにエネルギーを使えてる状態が幸福なんだと思います。
歳とればとるほど、何かの変化に対応が遅くなって、瞬発性はなくなるけど、
反応できなくなったら、それは死んでるってことでしょ。
どうせ時間の変化も環境の変化も止められないわけだし、
どうせならついでに、変化を活かす側にまわるか、
変化に対応するより「退屈」な方へ行くかってことだと思う。