COMPANY

COMPANYKISHII’S COLUMN

KISHII’s COLUMN岸井コラム

野心的な人たち

識学講師との話しの中、
自分の市場価値という話になって、
彼は、識学のコンサルという仕事で
7,000万円の売上で、会社に価値をもたらしている。
こうした実績を出す人ならば、仮に識学でなくても、
他の会社でも、おそらく1,000万くらいの報酬では能力を売れるだろう。
そうしたことは彼の認識の中にあって、
会社に縛られたり、依存したりする必要がない。
売り物は識学でなくてもいい。

ただ、今現在は、識学を売ることによって
クライアントの業績を上げ、結果を出すことに勝負をかけている。
商品のベースである識学と、
それを使いこなすスキルによって稼いでいる。
彼の前職は、キーエンスとビズリーチで、
どちらも上場企業だし伸びている会社だ。
前職でもそこそこ稼いていたのでしょう。
キーエンスは年商5,500億で
ビズリーチは300億円前後だが急成長している。
なかなか野心的な人だから、ヘタレな上司とやり合ったのかもしれない。
または会社のダイナミックな変化と、個人の距離を感じたのか。
詳しくは知らないけれど、規模の小さい識学に移った。

30代半ばで、数社を経験したことは、
会社を外から眺める視野が持てるし
自分の市場価値が転職で測られる視点も経験する。
世の中には、個人の市場価値を測定して、
「あなたのスキルなら年収いくらの値打ちです」
と査定する会社もある。

DeNAを立ち上げた南場智子さんの前職は、マッキンゼーの役員だった。
おそらくは数千万円の報酬は取っていたんだと思う。
マッキンゼーを一旦辞めて、ハーバードビジネススクールを卒業し
再びマッキンゼーに戻った。
34歳でパートナー(役員)に就任した。
おそらく最年少。
企業のコンサルをやってるうちに、
自分でやってみろと背中を押され、飛び出した。
年収はガッツリと下がったが、
数年でDeNAを上場させて、元に戻し、それ以上にした。
今や、株価時価総額2,400億円の会社に成長させた。

広く企業を見てみると、修羅場をくぐってきた
めちゃくちゃ優秀な人が居る。
狭い業界の中だけで見ると、
「そこそこの会社で、自分はそこそこやってる」ような錯覚をしてしまう。
イケナイ、イケナイ
会社役員と言っても本当にピンキリです。
大きな物差しを持ちましょう、という話です。