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KISHII’s COLUMN岸井コラム

美容産業からライフスタイルコミュニティへ

ミルボン佐藤社長と会って
共感するところが多くありました。
ミルボンは「髪」から「肌」へと領域を広げ、
ユニクロは、小売業から小売製造業へと変わりました。
フジフィルムは、今や医療、化粧品へと足場を移し
Snow peakは登山用品から、アウトドア全般、そしてアパレルへ。

飲食業から健康産業へ足場を移すように、
出版・印刷の会社は、
デジタル化によって事業の根本的な変革を迫られています。
これらがさらに進めば、
美容業、製造業、小売業、飲食業、金融業、出版業などという、
カテゴリー分けができない時代になっていきます。
それぞれ得意分野だったものが、
それだけでは戦えなくなり、
異分野との合併したり、移行したりして
進化を遂げいきます。

美容はリアルに対面して人とつながるサービスですが、
それもデジタル化の波から、
ヘアカタログ雑誌がなくなり雑誌を置かなくなり、
紙カルテがなくなり、紙の予約表は完全になくなりました。
紙メディアはどんどん消えてなくなって、
スマホでほとんどが解決していく時代です。

それでもリアルコミュニティがなくなることはありませんが、
スマホでつながるデジタルツールが入ってきて、
デジタルとリアルをうまく繋げられる企業が、最も強くなっていきます。
そうした意味で、
美容業は顧客データが美容師の頭の中にあるそれを
デジタルでデータベース化ができれば、
ものすごい強い武器になっていきます。

本牧店で始めたアンケートによって、
担当美容師は自分のお客様が、
犬を飼っているのを初めて知りました。
お客様だって自分の好きなことは話したいこともあるのに
美容師が聞かないから、話してないことがいっぱいある。
虫が好きな人、星が好きな人、料理が好きな人、
ワインが好きな人、株が好きな人。
それらをデータベースにすれば、 
好きな人同士を繋げてコミュニティができる。

サロンはそうしたインフラになることで、
新たな価値が生まれます