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COMPANYKISHII’S COLUMN

KISHII’s COLUMN岸井コラム

結果がすべて

画家にしても作家にしても、
売れてない画家のことは知らないし、
売れてなければ、
どれだけ能書きがすごくても
プロとしては認められていないという事実。
出版社なら、社会の公益とか使命とか立派なこと言っても、
発行部数が半分に下がれば、廃刊、敗退である。
赤字が続けば、本社ビルを売るとか
人を減らしたり、リストラ実行を迫られる。

飲食店で、いっとき話題になって行列になった店は、
勢いに乗って出店したけれど、
コロナの影響で撤退し、債務超過で破産か手放すか、
入ってくるお金よりも出てゆくお金の方が多ければ、
結局は敗退する。

それが現実だ。

事業としてやってる以上は、結果がすべて。
こちらが良かれと思って売り出しても、
お金を支払う価値がないとみなされれば失敗する。
コロナのせいや、誰かのせいにしても始まらない。
どれだけ価値を生み出したのかという結果は、
数字で示され、数字で評価される。

「人を笑顔にしたい」とか「社会貢献したい」と言っても、
ビジネスは数字を示せなければ成立しない。
「お金のために仕事をしているわけではない」 
「お金がすべてだという生き方は悲しい」
そんなきれいごとは、
負けの現実から、目をそらしたたわごとにも聞こえる。

ビジネスは順風満帆にいかないことの方が多い。
成長か衰退か、常に二択の分かれ道で迷い、もがく。
間違えれば、返済のために家を売るとか、
破産となれば、手のひらを返され、灰皿が飛んでくる。
安定した会社だと思って入ってくる社員にとっては、
転落と成功は紙一重である事実を知るよしもない。

結果にこだわり、勝負にこだわるからこそ、
傷を負い血を流してでも戦い続ける。
シビアな世界では、
結果がすべて。