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COMPANYKISHII’S COLUMN

KISHII’s COLUMN岸井コラム

目指す100年企業とはどんな会社か

実際に過去100年の時間軸では、戦争があり、世界恐慌があり、
そうした荒波と時代変化を乗り越えてきて、
そんな会社は、おそらくは目先の株価や利益に惑わされず
将来を見据え、必要な投資を粛々と行なっているような
開発投資や、人的投資を怠らず
盛衰を見越して、次の事業を育て
その繰り返しで、長く会社を発展させてきたのではないだろうか。

季節が移り変わるように、経営を取り巻く環境も
時代とともに刻一刻と変化する。
季節が変わっても、同じ服を着続けている人が滑稽であるように
経営環境に鈍感で、いつでも同じスタイルで押し通している会社は、
かならずどこか支障や不具合で出てきて
衰退の道をたどる。

「脱皮しないヘビは死ぬ」と言われる。
会社も成長の節目において、脱皮がその都度求められる。
1999年、子会社制の連邦経営を目指した時がそうだった、
2005年、TBS(トータルビューティーサロン)に舵を切った時も、
2015年、WEB予約に切り替えた時も 新規集客に力を注いだ時も、
2018年、株式上場を目指した時も、
2021年、マトリクス組織を目指している今も、
成長に向けて、変化をする時はギクシャクする。

こんなことをして意味があるのかと疑問に思う時さえある。
成長とはバランスを崩す時で、安定や秩序を崩す時でもある。

「脱皮をしないと死ぬ」という危機感は、
内部で働いている人にとっては、迷惑な話だったり。

技術屋はたいてい、数字に弱く、文章もヘタ、おまけに頭を下げることが嫌い。
市場という観点を持たず、自分の技術を中心にものを見る。
技術を過信して潰れていった会社は数知れず。

経営は変化対応業と言われる。
技術は大事だが、1にも2にもマーケティング。
マーケティングが疎い人に経営は向かない。

経営は未来設計だ。
ソロバンを弾きながら、強みを上手く活かして、
カメレオンのように自ら変化していく。
口で言うのは簡単、行うは難し。
難しいことをやり遂げるからこそ、100年続く企業となるのだろうと思う。