「人事」という、組織の中の役割について
考えてみたい。
大きく分けて、経営は「攻め」と「守り」に分けると
人事部とは、どっちに入るのか?
一般的には、
採用、昇進、昇格、評価、育成、労務などになるが
事業目的を達成するために、どちらかというと
「守り」のイメージの方が強いのかもしれない。
しかし美容業界でいえば
労働集約型で売上の割に社員の人数が多く、
売上に占める人件費の割合が高いのが特徴。
人に占める問題が特に多く、
人の活かし方によって成果に大きく差がでます。
「働きがい」という情緒的なものも、人事の範疇に入ってくる。
「働きやすさ」という環境を整備する仕事も、人事の範疇と言える。
個人の貢献や能力を引き出すための
「評価制度」も重要な要素です。
組織の建て付けで、役割、役職、責任範囲を決めて、
スムーズな組織運営にしていくことも人事の仕事。
労務関係では、様々な手続き、給与計算、保険、
福利厚生を含む事務手続きも、けっこう煩雑で細かい仕事もあります。
細かく、ミクロに入り込むと
本来の目的を見失いやすいものです。
本質的には
事業目的を達成することが、会社の第一義的なものであり
そのために有効な制度設計をすることが
人事の役割と言えます。
設計はデザインです。
現実的には事務処理的な
オフィスワークのイメージが強いのも「人事」です。
M.SLASHは
会社の発展と個人の豊かさを結びつけ、
「人が輝かせる」会社になるのが目的です。
事業環境は絶えず変化していきます。
SDGsやESGの広がり、コンプライアンスが問われ、
少子高齢化、紛争やパンデミック混乱や日本経済の低迷、競合との戦い。
足場がぐらぐらする中での舵取りは、絶えず修正、調整を求められます。
設計デザインは、守りではなく
未来に向けた適正化です。
エンゲージメントがどれだけあるか?
なかなか測りにくく、指標が見えにくいもの。
社員がどれだけ会社に愛着心、思い入れを持ってくれているか、
会社への「信頼関係」は数値化しづらいもの。
離職率は一つの指標かもしれません。
休みを多くすれば良いとか、給料を増やせば良いという簡単なことではない。
「未来への期待」もエンゲージメントです。
美容師とお客様のエンゲージメントは
指名売上で測れるかもしれないが、
お客様と会社のエンゲージメントは、見えずらい。
社員と会社のエンゲージメントも、見えずらい。
その見えずらい「愛着」「信頼関係」をどう作っていくかということも
人事の仕事と言える。