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COMPANYKISHII’S COLUMN

KISHII’s COLUMN岸井コラム

未来のビジョン

モノからコトへとは、
すでに20年も前から言われていることです。
2年のコロナを経てみると、
特にそれが加速している感じがします。

価値の転換スピードが、早まっている。
商品を手に入れることに価値があった時代は、
商品が希少だったからです。

商品が安く過剰に手に入れられる今となっては、
その価値は減価します。
逆に何か希少かというと、
誰と、何処で、何をして過ごすか、モノよりも繋がり、
「have」よりも「do」の希少性に価値が高まっている。
キャンプであったり、焚き火であったり、
「自然」との繋がり、「自然」のもつ豊かさへの回帰が
その表れの感じがします。

人工的なモノに溢れた都会、便利で過剰にモノが溢れた生活から、
あえて不便さを楽しむ流れです
サービスも過剰になれば、その価値は劣化します。
希少な方へと、価値が移るわけです。

繋がりについては、SNSの普及によって広く浅く繋がって
「いいね」を多くもらうところに、向かって進みました。
今や、それも過剰になってきました。

繋がりは広く、浅くが過剰になって、狭く、深くが希少です。
いくらモノを過剰に手を入れても、
「幸福」とはあまり関係がないことに気づき出しました。

いくら情報を手に入れても、過剰にある情報に価値はありませんし
希少な情報とは、深く、狭いところにあって
薄っぺらい情報に大して価値はなく、
それよりは、そこからのアイディアや発想、面白み、
奥に広がる世界のオリジナリティはとっても希少です。

そうした意味で、会社や家でパソコンの前にして座っている時間より
どんな人と、どこで過ごすか、何をするかにとても希少価値があります。
共通の好みや、価値観を共有できる人とは
いつまでも話が尽きないし、楽しい時間が過ごせます。

趣味や遊びを通じた友達、目的を共有する仲間。
合理性や損得感情を離れた繋がりがそこにあって、
それが希少なものなのです。
キッカケは仕事であっても、遊びであっても
浅い繋がりが、過剰になって
深い繋がりが希少になっています。

ライフスタイルコミュニティとは、
希少性に向かってリアルに会社がその繋がりを作る。
その場を作る。
キッカケをつくる。
サービスを提供する。
「社会に必要とされ、支持される会社になろう」
「ちゃんと利益を生み出し、循環させる会社にする」
というが、未来のイメージです。