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KISHII’s COLUMN岸井コラム

似合わせの法則

美容師に、「今日はどうなさいますか」と聞かれると、
お客様は、ちゃんと注文を言わなければならなくなって、
明快な要望を言葉で表現できるかと言えば、意外に難しかったりします。

ちゃんと答えを持っていかなければ、美容師さんが困ると思って
このくらいの長さにしたいとか、今日はパーマをしたいとか
一応の「注文」を用意して美容室に向かう。
「お任せで」なんて言えるのは、長く通って分かってくれる美容師か、
よほどの信頼できるで美容師さんでしょう。

以前、ヘアカタログ雑誌が流行ったことがあって、
サロンでも置いていた時がありました。
その頃、美容師とお客様が一緒になって、
ヘアカタ雑誌をめくり、無言で髪型を探していた光景を見て
ヘアカタ雑誌を置くのをやめました。
理由は、ヘアカタ雑誌に頼っても、なかなか答えはないからです。
今は、デジタルの時代になって、
携帯でイメージする髪型を見せてくださるケースも多くなりました。

でも、本音はその髪型のイメージにはなりたいけど、
自分の身長や骨格 顔かたちで、
それが適切かどうかは、半信半疑。
半信半疑の要望を、お客さまの注文と受けてしまうことがあって、それも危険。
似合うかどうかはまた別だったりするからです。

本来、似合わせには法則があって
M.SLASHではそれを「補正の理論」と呼んでいます。