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KISHII’s COLUMN岸井コラム

他責か自責か

自責か他責かの問題。
ミルボンの佐藤社長が、先代の社長から
後継者として任命された時に、言われた言葉あるそうです。

「これからは、ポストが赤いのも、電信柱が高いのも、お前のせいになるんだ」

最初は、なんのこっちゃ?と思ったそうです。
この言葉は、社長になるということは、過去に自分の知らないことでも
悪いことは、全て自分の責任として引き受ける覚悟が必要だ、
という風に説明された。
これは究極の自責の覚悟だと思います。
もともと、会社の将来を考えた自責思考の行動力を期待されて
社長抜擢となったのだと思います。
社長就任当初は、ミルボンの株価が800円だったものを
8倍の6000円まで上げたのですから、
当時40代だった佐藤さんの社長抜擢は、誰からみても正解だったいえます。
そうした成功する人の特徴として、自責の習慣があると思います。

逆に、他責思考の考え方をもつ人は、
どうしても大きな仕事は任せられないし、あてにならないから、
責任も能力も報酬も、それなりになってしまうのは仕方ありません。
不遇な環境がそのまま好転しないのは、
自分のせいではなく、誰かのせいであり、
環境のせい、社会せい、学校教育のせいだとして、
他責思考の考え方は、自分のものの見方・考え方を変えたくないのです。

人は結局、損をしたくない気持ちが強くあるからだと思います。
自責の人は、会社の未来や過去、
さらに人や社会の未来のことまで自分の責任として捉えることは、
ある意味、先に損を引き受けることでもある。
だから、信頼もされるし、周りからも重宝がられる。
自責思考は、目先的には損かもしれないが、
長期的にはタライの水の原理で、向こうにやった水がちゃんと戻ってくる。

成功とはそういうことなんだと思います。