COMPANY

COMPANYKISHII’S COLUMN

KISHII’s COLUMN岸井コラム

Well being 「ありのまま」

「ありのまま」が、どうしてウエルビーイングなのでしょう?

以前、衣山さん(株式会社エボの取締役)にこんな質問をしたことがあります。

「車に乗っててクラクション鳴らしたことないでしょ」
「ないですね」

「頭にきたこともないでしょ」
「ないですね」

車を運転すれば似たようなシチュエーションに遭遇するけれど、
頭にきて煽り運転する人、イライラする人もいれば、
思いやる態度の人もいる。

同じ現象に遭遇しても、わたしの都合がイライラする現象にさせている。

現象を「ありのまま」ではなく、自分自身の都合が優先して現象の背景が見えない。
前後が見えない。
その現象だけを捉えるからこころ穏やかにいられない。

背景が分かったり、前後左右がわかると
「あぁ、そういうことね」という気持ちになる。

それは、まるで天動説と地動説の違いのよう。
「ありのまま」は、天動説で見ている自分に気づいて、
自分も全体の一部であるという地動説のとらえ方。

ウエルビーイングとは、身体的・精神的・社会的に健康であること。

つまりは「幸福」であることなのだから、外的な要因に振り回されず、
自身が幸福でいるためにありのままに受け止める態度のこと。

表層で見ているから全体が見えない。
視野が狭いから、つながりが見えない。
局部的に見ているから、構造が見えない。

ありのままに見るって意外にムズカシイ。

ありのままを見るには、想像力がいる。
ありのままを見れば、つながりがわかる。
ありのままを見れば、豊かさがわかる。
ありのままを見れば、ありがたさがわかる。