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COMPANYKISHII’S COLUMN

KISHII’s COLUMN岸井コラム

運について

運を持っている人とは
ある意味、他力を呼び寄せる人を言うんじゃなかろうか。
逆風にさいなまれることや、追い風に背中を押されたりする
それは、自分の力以外の他力であるし、
気持ちが萎える時と充実している時、
自力のつもりでも、何かに導かれているような
巡り合わせの縁も運も他力と言えるかもしれない。

都合の悪いことが起きても、
いや、あれがあったから今があるんだと
思えた時に、それを肯定できる。
肯定するから、感謝もし、感謝をするから、良い事を呼び寄せる。
そんな循環がありそうだ。

上ってくる朝日を見て、手を合わたくなる時があって、
なんだか有難い気持ちは、繋がりを感じている時で
逆に、チクショウ、コノヤロウって思ってる時は
繋がりを自分から断っている時。

繋がりと分離を繰り返しているのが、生身の人間の姿なのだろう。
マインドフルネスは瞑想をして、
しばらくすると自分と外の世界が溶けて
一体になるような不思議な感覚を体験する。
自然のエネルギーが自分を媒介にして、巡っているような。
考えてみれば、人間も自然の一部なのだけど、
雑多な意識がそれを絶ってしまっていて、
分離している時の方が多い。

肉や魚や米が、口から自分の中に入って、自分の身体を作っているが、
その働きは自分の意思とは関係なく働いている。
食べなければ元気がなくなり、食べれば元気になる。
当たり前といえば当たり前なのだけど、
他の動植物に依存しているとは普段、考えない。

でも、それが現実。
身体に悪いものが入れば、熱が出たり、お腹が下ったりして
悪いもの追い出そうと働くのは、自分の意思とは関係ない。
自分の力や意思とは関係なく、他力が働いて生かされているのに
自分でやってる、自分の力を勘違いがある。

他力とは、自然の力、運、縁が本来あって、
必要な時に必要なことが巡っている。
それを受け入れ認めることがありのままであるし、
well beingには大切なこと。