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KISHII’s COLUMN岸井コラム

ケーススタディ

うつ病、PTSD、○○障害などなどで、仕事に行かれなくなる、
こうした症状を見せるケースが増えている。
人を活かし輝かせるケーススタディとして学びの題材になりそうです。

ポジティブ心理学を創設したマーティンセリグマンは、
うつ病の患者のカウンセリングを行う中、
「人は弱点を補うだけでは幸せになれない、プラス部分をステップ
アップする方法を考えた方が幸せになれるのではないか」と考えた。

最高のセラピストとは、ダメージを癒すだけではなく、
患者のポジティブな特性を見つけ出し、
築き上げる手助けが出来る人だと言います。

セリグマンの提唱するウエルビーイング(より良い状態)を測定をする
上で要素は、5つ

P. ポジティブ感情
E. エンゲージメント(ものごとに深く関わる)
R. リレーションシップ(良い人間関係)
M. 人生の意味、目的
A. 達成する

ポジティブ心理学の父のひとり、
チクセントミハイが提唱した「フロー理論」によると、
人は、創造的な活動や高い技術力が必要とする仕事などに没頭している時、
疲れを知らず、時間の過ぎるのも忘れ、
活力と喜びと永続的な満足を体験することがある。
その創造的な心理状態を「フロー」と名付けた物事に深く関わることで、
知性や能力の限界が広がることが
「ウエルビーイング」の向上につながるとした。

セリグマンは、「フロー」を得るために重要なのは、
自分の最高の強みを見つけて頻繁に活用することだと提唱している。
リレーションシップに関して
より良い人間関係を築くために、最も効果的ななのは「親切な行為」だという。

「あなたは、大事な存在ですか?」
この問いは自分の存在の意味を考えさせてくれ、
親にとって、子供にとて、会社の部下にとって、プロジェクトにとって
誰かにとって大切な存在なのだと。
自分の役割に気づかせてくれ、何かに貢献していると自覚することが、
自己重要感を高め、ウエルビーイングには大切な要素。

達成に関しては、何かを成し遂げることもそうですが、
成し遂げるための努力の過程がウエルビーイングを高めるといいます。
行為そのものが、人を成長させ、
次の挑戦に向かわせるエネルギーを与えてくれる。