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COMPANYKISHII’S COLUMN

KISHII’s COLUMN岸井コラム

違和感センサー

無意識でやっていることと、意識的にやっていることの
比率はどのくらいの割合だろう?
9対1、いやもっとか。
いちいち、考えなくても済むよう
脳みそは、省エネに向かっていく。
靴下を右から履くか、左からにするかなんて
いちいち考えない。

無意識 = 「クセ」や習慣であることがほとんど。
ヘンなことを無意識でやっちまってることもあれば、
とんでもなく、すごいことを意識せずにできる人もいる。
いちいち考えていたら、遅くなるので、
本能的というか直感的に適切な対応ができるのは、
よほど意識的な積み上げがあったのだろう。

ずっと流されっぱなしだったら
直感もセンサーも磨かれない。
違いが生まれるのは、
・行動のクセ
・考え方のクセ
・ものの見方のクセ
・感じ方のクセ
小さな黄色の点滅で、気づくか、点灯してから気づくか、赤になってから気づくか。
ちょっとした湿度の違いで明日の天気が読める人と、気づかない人。
エベレストに登ろうとするなら、その判断力は命にかかわる。
経営において、
人を味方につけるか、時代を味方につけるか、お金や運を味方につけるか。
小さな差を感じ取るセンサーが、命運を握る。

行動や結果は、現象として現れたものだからわかりやすいけれど、
その奥に考え方があって、
その奥には、ものの見方があって、
さらに感じ方がある。

目の前のことをチャンスと見れるか、見れないか。
危険予測ができるか、できないか。
1が2に変わるなら、1.01の時に心に感じる違和感センサーは、
旅を楽しむ上で必需品。