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COMPANYKISHII’S COLUMN

KISHII’s COLUMN岸井コラム

コーチの存在

オリンピック選手やプロ選手なら、
フィジカル、メンタル、テクニカルコーチ、さまざまなコーチがいる。
経営という職業の場合は、ほとんどが我流。
もともとが職人で経営する人は、特に組織化することに慣れていない。
人を扱って全体のパフォーマンスに結びつけるより、
自分の手を動こかすことの方が得意だ。

我流は、(主観)に偏る、コーチは(客観)で示し選択肢を広げる。
コーチはフィードバックを与える。
経営者である自分にコーチをつける人は少ない。
社員に注文することはあっても、社員から注文されることはあまりない。
経営者は強い立場で、社員は弱い立場であるから、
社員からのフィードバックは会社を去ることだったりするが、
「会社(あなた)を信用できません」とは言わない。
経営者も、会社も
ケイパビリティ(変化対応力、自己変革力)が求められるが、
経営者は、たいがい年寄りで、アタマは固くなり、習慣から抜け出せず、
変化対応力は落ちる。

人の扱い方は、自分が殿様になって、人を軽んじることがほとんど。
精神的な豊かさ、人間的な器、視野の広さといった
自分自身の内面よりも、
数値、売上、前年比など、外側の数値ばかりを成長に指標にする。
自分が若い時は個性として良かったことが、
年寄りになって社員から、信用されず反作用となること大いにある。

フィードバックは何が足りてないかを知るチャンスであるが
倒産、自己破産などのフィードバックは大きすぎる。
出来れば黄色信号を察知して、変革のきっかけにしたいものだ。