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KISHII’s COLUMN岸井コラム

もしもしカメよ

「もしもし、カメよカメさんよ…」

童謡にある話で
カメとウサギを競争させて、カメが勝つという結末は
「地道な努力が勝利に導く」という訓話としては良いけれど、
そもそもカメとウサギでは得意なことが違うので
競争するものではないんじゃないかと思います。

水の中をスイスイ泳ぐ魚と、木に登るのが得意な猿を
どっちが優れているか比べるようなものではないでしょうか?

「あの人は出来るのに、私にはできない」
そう比較してエネルギーに変えられる人は、
一部のアスリート的な人だけかもしれません。

SMAPの歌で
No.1になれなくてもオンリー1になろうみたいな、
自分にあった輝き方があるはずという歌が流行りました。

「競争」をゲームにして生きるエネルギーに変える人もいるし、
そうでない人もいます。

人はあまりよく分からないことを、
簡単なレッテルを貼って理解するように出来てるようで、
自分にも人にも単純なレッテルを貼り付ける傾向があります。

普通か、普通でないか
優秀か、優秀でないか
障がい者か、健常者か

自分のモノサシで他人を測って、他人を否定し優越感と肯定感に浸り、
他人の物差しで自分を測って、劣等感と自己否定に陥る。

そんなところでウロウロしているのがわたしたち。

そこから一歩進んで
人間に対して良い面を引き出すところに、
「人を輝かせる」実践があるのだと思います。

「人を輝かせる」「人々のウエルネスに貢献する」
そのためには、自分自身がウエルネスでなければなりません。

心配性で否定的傾向と、楽観的で希望的傾向の
どちらが優位になればウエルネスになれるのか、
頭でわかっていても現実の世の中は心配のタネがいっぱい。
思い煩わす出来事でいっぱい。

でもどこからでも良い点を見つける習慣さえあれば、
「やってみよう」「なんとかなる」「ありがとう」「ありのまま」
といった「ウエルネス」を実践し、人に貢献していけると思うのです。