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COMPANYKISHII’S COLUMN

KISHII’s COLUMN岸井コラム

ウエルビーイング

「人を輝かせる」
もう少し違った表現をすれば、人のWellness およびwell beingを促進するということ。

well beingとは、肉体的にも精神的にも良好で自分らしく生き生きとしている状態。
Wellnessは、単に健康(health)よりも、よりよく生きようとする生活態度のこと。

感情面・身体面・社会面・精神面・知性面・職業面・環境面と
いろんな側面が繋がりあっている事業を通じてウエルビーイングを促進するのが
我々の事業目的というか、存在意義と言ってもいい。

ウエルビーイングを促進するのに経済面も大事だけど 経済面だけじゃ足りない。
健康でなけりゃお金があっても仕方ないし、
人との関係で恨んだり怒ってたりすると、ウエルビーイングどころではない。

幸福は、いろんなものが混ざり合って繋がっている。
これさえあれば良いってものでもない。

欲しいものが手に入ったとき、やりたいことが出来たとき、
そりゃ満足はするだろうけど、1ヶ月もすればその満足感は薄れてしまう。

何かをやり遂げたときに得られる幸福だっていっときのもの。
幸福にはいろんな側面がある中で、浸れるってすごく大事なことだと思う。

浸れるというのは内面的な状態のこと。

お金やモノではない、没頭できるというか、夢中になれるというか。
流れ(動き)の中に浸る。今この瞬間以外なにも頭にはないというような。

この瞬間に浸れる感覚はなんだろう?

遊びに夢中になってるような、
先のことも後のこともなく、流れに 一体になっているような。

いわゆるフローな状態がウエルビーイングの鍵なんじゃないかと思う。

迷いとか煩いとか憂いとかも忘れるほど集中して、リラックスと混ざりあってるような、

ちょっと難しいことに挑戦しているときに、
自発的に自分で決めたゴールに向かっている感覚。

出来ることとやりたいことと、
しなければならないことがいい感じに混ざり合っていて、

誰と比べるでもなく
自分の中にあるゴールに向かっている実感があるとき、
いちばん自分らしさが発揮されてるんじゃないだろうか。

味わうことに夢中になったり
登ることに夢中になったり
見つけることに夢中になったり
難問を解くことだったり
ペンキを塗ることだったり
人と話すことだったり
何かを作ることだったり
仕事だったり、遊びであっても

今この瞬間にどっぷりと浸れる状態だとしたら
まさにウエルビーイングなのだろうと思う。

楽ちんなことだとすぐに飽きてしまう。
簡単ではないからこそ没頭する。

飽きずにやれる、稼げるからとか、喜んでもらえるからとかは
動機としちゃけっこう強いけれど、外発的な動機だ。

外発的な動機は意外に不安定だ。

要領を覚えたり、コツがだんだん分かったりして
上手くなりつつあるような実感があるとき、
おもしろいからという動機が拍車をかける。

動機はたいがい不純なものからはじまることが多い。

考えてみると、いままでにけっこう間違いをしてきた。

その時は間違いなんて思ってなく、
後になって人を怒らせたり、嫌な思いもさせてきたと思う。

それはみんな自分に跳ね返ってくる。

間違いがないよりも、間違いをしてや修正を迫られて気づくことが良いことだった。

結果的には、
苦い思いや痛い思いをしてちょっとだけ成長するのだ。

間違いのない人生はあり得ない。

間違いを経験させるために
おそらくは自由意志が与えられたのだと思う。

自分の思うようにやってみなさい。

うまくいけばラッキーだし、
うまくいかなくてもラッキーなのだ。

ちょっと難しいことにトライしなさい。
そうすれば、間違いを経験できる。

成功という果実の中には
失敗という成分がかなり含まれているみたいだ。

間違いを経験するたびに一つ階段を上がれる。

良い景色を見たければ、階段か坂道を上るべきだ。

たまに足を滑らせて転ぶことは あってもね、
おおく上ればその分下りも楽しめる。

下りは見えなかった景色がよく見える。
上った山は下らないと、次の山にはいけない。

飛んだ飛行機は着陸しないと次の場所へは いけない。

どこか旅に出かける時や、
朝の暗いうちに出発する時なんかは前の晩から眠れない。

どんなことが起きるか、どんな景色に出会えるか想像すると寝つけない。

アクシデントがあるかもしれないし、
思いもよらぬ幸運にめぐり合うかもしれない。

計画どおりに行かないかもしれないし、発見があるかもしれない。

がっかりする時もあるし、困った問題にぶち当たることもある。
旅をしている途中もいいけど、準備をしてるときの妄想が楽しかったりする。

生まれてから死ぬまでの時間は限られている。
せっかくの時間を味わえるものはちゃんと味わってないともったいない。

実際は、間違いを恐れて手を出してないことが意外に多いように思う。

やけどをするのも、足を踏み外して骨折するのも
あとになればいい経験になる。

根っこさえちゃんと大切にしておれば、大丈夫。