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M.SLASHみなとみらい馬車道店のアートインスタレーションが新しくなりました。

M.SLASH みなとみらい馬車道からのお知らせ, 総合お知らせ

M.SLASHみなとみらい馬車道店の店舗入り口に、新たなアートインスタレーションを設置いたしました。 今回も新進気鋭のアートディレクター、ミツ木芳氏をお迎えし、「春の海」「ファブリックフォレスト」「Cultural Symphony 異なる夢を重ねて綿」の3作品を展示しております。 インスタレーションとは、空間全体を使った現代美術の表現手法であり、サロン空間とアートが調和し、五感でその世界観をお楽しみいただけます。 ぜひご来店の際に、新たなアート作品をご堪能ください。
M.SLASH

作者の三ツ木 芳氏からのコメント

店舗右側の作品は
「春の海」
布と花材のハーモニーをめざして制作されました。日本の古典名曲からタイトルを引用いたしました。琴との尺八を使った楽曲でお正月に使われる有名な曲ですがそれは西洋音楽と日本の伝統音楽の融合がなされた初めての曲で、それまでハーモニーという概念のなかった日本の音楽に西洋の技法を用いて演奏された曲です。花もパッチワークもそれぞれに重ねることはままありますが、これらが融合した作品は多くありません。花の有機的な美しさと融合させるために土台となる布はいくつものの着物をランダムにパッチワークしました。色彩は日本の春の花が咲き乱れた世界をイメージして選び表現しました。裏側にはキルティングの要領で白いレザーを縫い合わせ、切り抜くことで平面の表現を立体と繋げていきます。そこにスワッグを挟み込んでいくとそれはいつみても見飽きない、作品となっていきます。さらに熱加工した布たちを挟み込むことで、春の海の下に広がる竜宮城を彷彿とさせるコラボレーションアートとなりました。

店舗左奥の作品は
「ファブリック フォレスト」
布を使ったアートピースを集めて空間を制作しました。額に入れたアートピースは珍しい観葉植物をイメージして鉢植えのように作成。そこから指あみの糸は植物の芽のように伸びていき、縦横無尽に広がり絡まって生命の集合体となり、新しい命が生まれる球根のように毛糸玉をつくります。

店舗入口左側の作品は
「Cultural Symphony 異なる夢を重ねて纏」
三体のドレスは三つの異なる人種にルーツをもちます国境はありますが人々の営みに境はなく、それぞれが混じりあう姿は人類の未来を象徴しています。上部にあるアジアをイメージしたドレスは着物の帯、黒留袖、インドのサリー、そして大陸を彷彿とさせる赤を基調に仕立て上げました。右下部のオレンジのドレスはアフリカンファブリックをネット生地に通し織りあげて作成しました。布の通し方を段ごとに変えておりそれは民族音楽の力強いリズムがイメージソースとなりました。左下部のデニムのドレスは産業革命をテーマにしたドレスです。素材はデニムとエアバックのパッチワークで作成しております。わざとカーブをつけて縫い合わせることで工業製品に有機的なリズムが生まれます。二つの素材はそれぞれ労働者を彷彿とさせますが片方のデニムは加工され最後までその命を終えるのに対し、エアバックは一度も使われずに人の命を守る日に備えて役目を終えていきます。物質としての対比も美しいドレスとなりました。

なお、今回のプロジェクトを通じて循環型社会の推進を目指し、布の加工は障害者施設に依頼いたしました。
手仕事を丁寧に指導することで、社会参加の機会を提供する取り組みとなっております。
布加工:就労継続支援施設 マーキュリー

M.SLASHみなとみらい馬車道店にお越しの際は、リラックスしたひと時と共に心に響くアートの美しさをお楽しみください。

M.SLASHみなとみらい馬車道店